風鈴・・ルーツは風鐸。*1
平安時代に貴族が魔除けとして(風鐸の音は魔を祓う!)つるすようになり 風鈴とよばれるようになったようです。
その後 風鈴の音は 夏の暑苦しさを和らげる夏の風物詩として広く親しまれるようになりました。
でも 昨今 風鈴の音は騒音とも とられる。
東京都環境局のホームページでは 生活騒音の1つらしいです。
多湿な日本の気候では 風が吹くと涼しいと体感しやすい。
広い田んぼを青々とした稲をゆらして吹き渡る風・カーテンをゆらす風、木の葉をサワサワ鳴らす風・小川のせせらぎの音、そして風鈴の涼やかな音。
みんな涼しさを体感できる音だと思ってた。
でも・・・
風鈴の音は 風鈴に馴染みのない 外国の方たちには雑音と感じられる・・前にTVの特集でみたことがありました。今は日本人の中にも そういう感覚がある人もいるんですね。
風鈴に馴染みがない日本人。マンション暮らしだったりするとそれが当たり前になっちゃうんだろうしね。 たしかに風がある日の風鈴の音はうるさく感じてしまうし、近隣にも迷惑になりそうだし。わからないでもないですね。(;^ω^)
実際にご近所トラブルも 起きているようです。
まぁ、音の感じ方は ほんとうに人それぞれ。自分にとって心地良い音色でも、他の人にとっては 落ち着かない音だったり イライラする音だったりすることもあるんですよねぇ。
ミンミンゼミの鳴き声は暑苦しく感じるのに ひぐらしの鳴き声は 涼しく感じたりするしね。(;^ω^)(わたしだけかもしれないけれど。)
ちなみに わたしは赤ちゃんの泣き声も嫌いじゃない。力いっぱい泣いている声はなんだか微笑ましくもある。そして 遊んでる子どもたちの声も 聞こえてくると元気がもらえる気がする。(たぶん 自分に直接 関係していないからだろうとは思う。自分のこどもの声だったら・・・イラっとしてしまっていたかも(>_<))
でもね、わかってても 風鈴の音が生活騒音って、なんだか 悲しくなりました。(◞‸◟)
「風鈴の音、騒音だと思ったことありますか?」
〇一度もない・・・・46%
〇実は何度もある・・17.8%
〇ずっと騒音だと思っている。36.2%
これは タウンネットさんのアンケートの数字。東京の、です。
一度もない が半数近くあって、ちょっとホっとはしましたが、《何度もある》と《ずっと騒音》を足すと54%!!
これは 集合住宅では 風鈴は釣り下げないほうがいいってことだよね。もしくは 風が吹いてるときは 風鈴はしまう か。(◞‸◟) でも 鳴らせない風鈴だったら 最初から 釣り下げない方が良いって話。
最初に書いたことですが、風鈴はもともとは魔除け。そして風鈴の音は 魔を祓うんです。かつては この風鈴の音が聞こえる範囲は 安心できる場所だったはずなのに。
外につるさなくても せめて 家のなか、扇風機の風が通る場所にでも つるすかなぁ・・・って、よく見たら すでにつるしてありました。家の中に~( ゚Д゚)!!
風が通る場所じゃないから 気がつきませんでした~。・・鳴らない風鈴・・。(~_~;)
鳴らすと とてもきれいな リーンという澄んだ音色です。ほんとに魔が祓えそうな いい音なんだけどな。(;´・ω・)
子どものころ、まだ小学校低学年までは 風鈴屋さんがきました。大八車?にたくさんの風鈴をつるして 車をひいて 売りにくるんですよ。2~3回くらい 家の前で会いました。たくさん風鈴をつるしているので、風が吹くと とても賑やかで涼し気だったのを覚えています。🎐
そういえば 一回しか会ったことはないんですが、金魚やさんもきましたねぇ。これまた 涼し気だった気がします。(*^^*)
わたしの中では 風鈴はやっぱり 身近な 夏の風物詩だなぁ。(…遠い目……。)
そういえば、岩手県水沢駅のホームでは6月~8月の末まで 伝統工芸の南部鉄器の風鈴が駅のホーム一杯に飾られるそうです。
今や夏の風物詩となった この風鈴は 水沢鋳物工業協同組合が安価なアルミ鍋の登場に苦しみ、「鋳物のまち」をアピールするために1962年に始めたものとのこと。
南部鉄器の風鈴、どんな音が鳴るのか 気になりませんか?
ガラスの風鈴とはまた違った音色なんです。
「リーン」という高く澄んだ音。ほんとうに涼やかな音色です。
それでは、今日はこのへんで~。
お耳汚し 失礼いたしました。<m(__)m>
*1:仏堂や仏塔の軒の四隅などにつるす青銅製の鐘形の鈴